
寺島 洋平 / YOHEI TERASHIMA
BLACK SCALE
2025.4.12 ~ 2025.5.6
2025年4月12日(土)より一初ではファクトリーブランド bowks 主宰・寺島洋平による初個展を開催いたします。
寺島氏は、これまで照明という領域を単なる機能やデザインとして捉えるのではなく、「光そのもの」を媒介とした表現の可能性を探求してきました。代表作の一つである「Fabject」シリーズでは、素材や形態の制約から解き放たれ、個人の内側にある感覚や衝動をかたちにする試みを重ねています。その過程で、デザインとアートの境界について自ら問い直し、「目的を持たない照明表現」という新たなテーマに辿り着きました。
今回、一初という空間において、寺島氏は光を「設える」でも「飾る」でもなく、そこに「存在するもの」として提示します。機能や用途を超えて、光が私たちの心にどのように触れるのか。その原初的な問いを形にした作品群が並びます。
光と向き合う静かな時間を会場でご体感ください。
子どもの頃、暗闇というものに言いようのない恐れを抱いていた。 余黒の中で何かの視線が自分に向けられているような気さえする。 大人になるにつれ、心が生みだす怪物の存在は薄れてゆき、むしろ情緒のようなものを感 じるようになった。 光は何かにさえぎられたりしながら弱まり、やがて深淵(しんえん)に溶け込んでいく。 闇は優美に光をつつみ込み、曖昧な輪郭を描き出している。 そんな抽象的な貌(かたち)をぼんやりと眺めて自分の感情を重ねながら、有るはずもな い意味を探してみたり、何かを問いかける。 夜は毎日あらゆる具象物を濾過し、要素だけの世界を見せてくれる。
寺島 洋平 Yohei Terashima