絵と文字の形づくりの源泉は、日本の風習/神社仏閣/古建築/古道具/引札/紙幣/古文書/民藝/浮世絵/平安〜70年代グラフィック/シュルレアリスム/グランジ/墨/版画など。特に江戸時代の民の生活や習慣や信仰から生まれた背景や形を資料に、現代の価値観を持って民族を意識した作品を生み出す。


暮らしの中に息づく行事や信仰は、民が大切に守り伝えてきた生活の一部です。そうした営みをコンセプトの根幹に据えて、私は作品を制作しています。そして今回、その「民」を主役とする個展『民が』を開催いたします。

展示の軸となるのは、盆踊り以前の原初的な踊りを想像し、型のない自由な舞として描いた「ODOLI」シリーズ。顔を持たぬ大来としての「民」の姿を、さまざまなかたちで表現します。